Forza Z ABS – さよならだ!

生き物じゃない

4年前に中古で購入した、HONDA Forza Z ABS(MF08)。定価80万以上するくせに、俺が中古で買った時は16万。そう、ヤバすぎる状態だった。

セルを回す。流石にココらへんはまともに動く。しかし、全体を評価すると『かろうじて動いている』、そんな感じ。

しかし、エンジンの音が『大丈夫だ!俺はまだまだ動くぞ!!』と言ってる感じがして、少なくとも2年は乗ろうと思ってた。

バイクって乗ると分かるんだけど、エンジンの調子とかってダイレクトに体に響くから、だんだんこいつは生きてるんじゃないかって錯覚する人もいるみたい。

俺はそんなことはない。絶対にない。生きてるとか死んでるとかじゃない。こいつはただの鉄の塊だ。テクノロジーの粋を集めた鉄の塊だ。そして重い俺を軽々と運んでくれるナイスなアイテム。そう、バイクは生き物じゃない。決して『この子』なんて呼ぶわけがない。

そして最終的にまともに走るようになるまで、メンテナンスで更に6万ほどかけた。
名前はディスカバリー号にした。


思い出としては

そうだね。初めて東京から名古屋行った時はこのバイクだったよ。相模原方面から更に南下して東名にのって、永遠西へ進む。当時は新東名と東名の違いがよくわからなくて、行きと帰りで違う道を通って帰ってきた記憶がある。

そう言えばその日、名古屋では奇跡的に大雪になるという予報だったんだよ。でも、俺はそんなの関係ないから、普通に高速のって走ってた。

排気量は250ccだけど、かなりのスピードが出る、だいたい運転中にハンドルから手を話すと、風圧で腕が後ろに持って行かれる。相当腕力が必要だ。まぁ俺は生まれながらに膂力に恵まれているので、特に問題なかったけど、女の子とかだったら多分手を離せないよな。減速しない限り。

で、やっぱり降って来たんだよ、雪が。こっちは100km/h以上だしてるんだけど、雪が降ってきて一瞬死ぬかと持った。タイヤ持ってかれたら確実に転倒。そのまま滑って高速から落下など。

とは言え、別に俺が死ぬかもしれないからと言って、それで雪が止むわけではない。ただただ雪を無視して進んだ。

伊勢湾岸道路では強風のため、200kgある車体が数センチ浮くというすごい事象が起きた。まじかよ、これには流石に死ぬかと思った。だって落ちたら100mくらい高さがあるから、やっぱり死ぬって。いくら下が海だからって、死ぬよこれ。

とまぁ、いろいろなところに行ってきたよ。名古屋には2回行った。あと三重にもいった。その他は諏訪湖には数回行ったし(何故か行くと必ず雨が降るwww)、近場だったら相模湖、山中湖、河口湖、西湖、などなど、富士山の周りとかね。

よく持ったもんだよ、エンジン。2年で壊れると思ったけど、ぶっ壊れるまで4年も持った。

ほも弁事変

2017年の1月15日。

俺は晩飯にほっともっとで弁当を買うことに決めた。電話して、BIGのり弁と手羽先塩10本入りを買った。

指定の時間になったのでバイクで向かった。直線距離だと歩いても行けるんだけど、途中に川があるので、3〜4倍ほど距離がかかる。自転車より原付きとかで行く距離だ。当然俺はバイクで行く。

そして店に着き、弁当を手にして会計を済ませ、さぁ帰ろうと思ったら、なんとセルがかからない。『おいおい、冗談はよしてくれよ。』と思ったが、なんだか悪い予感がした。これは、もしかしたら、と。

よくあるパターンは、キルスイッチが入っていてエンジン掛からないとかがある。これはいたずらとかでたまにやられてる人も多いと思う。でもキルスイッチは入ってない。

とりあえず落ち着いて、その場でスマートフォンで検索してみる。寒い日にはかかりにくいとか、色々出てきた。

でも、なんか違う気がする。ヤバそうな感じだ。

ほも弁+200kg

結局ライトは点くけどセルがかからない。インヒビタスイッチかと思ったけど、静かな場所で確認してみたら、ちゃんとブレーキ握ると2回音がした。なので違う。

仕方がない。押しがけなんか出来るバイクじゃないので、結局押して帰ることに。

もう一度言うけど車体は200kgある。そして高架下の道がある。当然下れば登るわけで、200kgの車体と弁当を持ちながら運んだ。あまりの疲労感に、何度も休んだ。

バイクで5分かからない距離を、2時間ほどかけて帰った。弁当はかろうじて、少しぬくもりがある程度。そのまま食べても問題ないクオリティを保っていた。さすが俺達のほっともっと。

そして汗だくだったのでシャワーを浴び、気を落ち着かせ、その後色々検索してみた。

どうも怪しいのが、一番想定したくなかったけど、セルの故障だ。これ、セルだと修理に10万円以上かかる。

もういらない

というわけで、壊れたバイクにカバーをかけ、ずっと乗らない日々が続いた。

そして何の気なしに、一括バイク査定のサイトで入力してみたところ、途端に電話が数回なり、いきなりバイクを売る流れになってしまった。

でも気づいた。

『2年のはずが4年も乗れた。そしていろいろなところに行けた。バイクのメンテの修行のため、色々いじった。シガーソケットつけたり、ナビ用にUSBコネクタつけたり、ETC取り付けたり、色々やった。女の子を後ろに乗せたこともある。おっさんを乗せたこともある。もう、いいだろう。』と。

そしてそのままの勢いで、査定してもらうことになった。

さよならだ!!

業者がその日のうちに来た。もう夜中だけど来てくれた。車にはすでに2台のバイクが乗ってる。アメリカンと原付き。ここにこの巨大なForza Zが乗るのかな?と思った。

そして査定してもらってると、セルが回らない原因がわかった。

セルとエンジンのギアが、本来であれば噛み合ってなければならないが、摩耗してすり減っていて、ギアの頂点同士が接するような形でハマってしまっている、と。

これはもう直すとかの問題じゃないと言われた。

本当にそうなのかは見てないのでわからないけど、俺にとってもう、このバイクはさよならバイクだ。だから処分してもらうことにした。

1年前にETC車載器を新品で取り付けたばかりでもったいなかったけど、今取り外せるわけでもないし、もう処分代だけ払って引き取ってもらおうと思った。書類とかの手続きも全部やってくれるということで、この日をもって、俺はバイク無しライダーになった。

ちなみに、バイクを手放す時に感極まって泣いてしまう人もたまにいるそうだ。だから、業者はものすごく気を配るようにしてるらしい。たまたま俺は、動かないものはゴミと一緒という、モノに対する依存心が少ないおっさんだ。最低限、HONDAとForzaに感謝はあるけど、そんな気持ちは心のなかに閉まっておけばいいじゃんって思うので、泣いたりは流石にしなかったけどね。

気持ちはわかる。でも、バイクは生き物じゃない。鉄の塊だ。新しいの買え。

そして弟がやってくる

Forza Z ABSをひとしきり乗り終えたら、実は次はKAWASAKIのNinja 250を買おうと思ってた。新車で。もちろん白な。虫みたいな緑に興味はないし、中学生みたいに黒ばっかりとかも好きじゃない。あくまで俺は白だ。

このNina250、排気量は同じだけど、Forza Zより馬力があるので、高速乗った時に絶対に楽になるはず。フォルムもスピード出る形だし、何しろニーグリップがあるのが素敵だ。

しかし突然Forza Zが逝ってしまったので、準備が出来てない。

取り急ぎ同じタイプのビッグスクーターを中古で買うことにした。詳しくは次回。