マルチバーホルダーとは?
マルチバーホルダーとは、スマートフォンホルダーやドリンクホルダーなどを取り付けるためのパイプ部分だけの事。
主に、ハンドルバーと車体の隙間が狭くてスマートフォンホルダーが取り付けられなかったり、取り付けたい場所のパイプが曲線になってたりして取り付けても不安定になったり、そんな時に後付でバーだけつけられる。
幾つか種類があって、ミラーにつけるタイプ、ハンドルポストにつけるタイプ、ステムに差し込んで固定するタイプなど、色々ある。短めのポストを左右どちらかのハンドルに取り付けて置くのも案外メジャー。もちろん短めのポストを左右のハンドルに付けてもOKだ。
なぜForzaなのに(ビッグスクーターなのにという意味)わざわざマルチバーホルダーが必要なのかというと、Forza Z ABSと違い、Forza Siはハンドルバーとハンドルポストの台座の間が5mmくらいしかないので、スマートフォンホルダーの固定部分のパーツがハンドルバーの下をくぐらず、取り付けることができないからなんだよね。
メタセコイアで作った3DCG。このバー部分と台部分の間がForza Siだとクソ狭い。
俺が買った一式
まず、俺の買ったマルチバーホルダーは、バイク用品で有名なデイトナ社の製品だ。
ただし、マルチバー自体は黒なのに、ボルト、シャフト、カラーがシルバーという、ちょっと色に拘る俺としては残念な組み合わせになってる。
そこで、ボルトも黒いものを注文しておいた。シャフトもナベの修理セットとかでボルト+シャフト+ナットのセットとかが300円程度で入手できるので、経の同じタイプ(M8)のものを買っておいた。
このボルトだけど、M8というタイプ(経)でボルトの長さが40mmという意味になる。同じM8なら多少長さが違ってても大丈夫。M8のボルトで六角穴がついてるものが六角ソケットになり、穴のサイズはM8だと6と決まってるので、六角レンチは6を使う。ネジの螺旋状の部分が途中までしか無いのを半ネジ、全部が螺旋になってるのを全ネジとよび、この上記のボルトは半ネジタイプ。
六角ボルトに関してはこちらに詳しく書いてある。
取り付け方4種類
マルチバーホルダーは台座部分とポスト部分が垂直になってるわけではないので、取り付け方によってはメーターなどのパネルが見えにくくなってしまうと思う。
そこで色々考えてみた。ハンドルポストのボルトは前後2本で2列2行になってるので、マルチバーホルダーの向きが2種類と考えると、4パターンになる。
最終的に、ポストが一番手前に来る取り付け方をすることにした。
以前乗ってたディスカバリー号(Forza Z ABS)だと、スマートフォンホルダー取り付けてスマートフォンをポートレート(縦)で置くと、スピードメーターが半分かくれてしまい、かなり見えにくかった。高速乗る時にいちいち前のめりになってスピード確認してたけど、面倒くさいんだよね。スピードメーターはいつも意識してるので、見えなくなるのは避けたい。
だから、一番最初の写真のように、ボルト手前+マルチバー下向きにしてみたよ。実際に乗ってみたらどうなのかわからないけどね。また調整するかも。
バイクカスタマイズのタスク
このエンデバー号(Forza Si)はセコハンで購入してから何も取り付けてない。一応リアキャリアは取り付けの確認だけは済ましているけど、取り付けたままだとバイクカバーが入らないので、雨が降ったら濡れ鼠だ。錆びてしまう。というわけで、リアキャリアは取り外してある。
そんな感じで色々やりたいことをまとめたら、こんな感じになった。
- リアボックス対応のバイクカバー買う
- ETC車載器をちゃんと配線して取り付ける
- USBコネクタをちゃんと配線してマルチバーホルダーに取り付ける
- リアボックスとベースマウント買う
- マルチバーホルダーをつける
- マルチバーホルダー用の黒いボルト届くの待つ
- マルチバーホルダーにスマートフォンホルダー取り付ける
- ドリンクホルダーを取り付ける
- ライトホルダーをマルチバーホルダーに取り付ける
- スタビライザーをライトホルダーに取り付ける
そして実は順番がすごく大事。リアボックス一式そろえても、バイクカバーがなければ雨に濡れてしまうわけで、そういう場合は先にバイクカバーを買っておかないといけない、などなど。
そこで色々吟味して序列をつけてみたら、こういう順序がベストだとわかったよ。
1. 自分でやる系
- マルチバーホルダー用の黒いボルト届くの待つ
- マルチバーホルダーをつける
2. バイク屋で買う/頼む
- リアボックス対応のバイクカバー買う
- ETC車載器をちゃんと配線して取り付ける
- USBコネクタをちゃんと配線してマルチバーホルダーに取り付ける
3. 上記が終わってからは順不同
- リアボックス買う
- (済)~~ベースマウント買う~~
- マルチバーホルダーにつけるもの
- (済)~~スマートフォンホルダー買う~~
- ドリンクホルダー買う
- (済)~~ライトホルダー買う~~
- スタビライザー買う
で、今回は自分でやる最初のタスク、マルチバーホルダーの取り付けた。
しかし、Amazonで購入した黒いボルトが全く届かない。
ボルト届いた
ようやく届いたよ。3月13日に買って、届いたのが23日。10日くらいだね。中国からと考えると速いほうかも。
製品の袋に直接伝票貼ってある。
どうも中国から直接送るタイプの商品の場合、Amazonのマーケットプレイスの業者は、ある一定量の注文がたまらないと発注しない。1個1個中国に発注してたら送料だけで破産してしまうからだ。
つまり発注直後に買ってしまうと、1ヶ月ほど待たされることもある。
とは言え、業者がいつ発注したのかなんかわからない。とにかく最低1ヶ月は待つつもりで買わないと、無駄にトラブルが起きたりすることがある(以前それでわけが分からなくなって訴訟寸前まで行ったことがある。もちろんこっちが訴状を書いてたんだけど、向こうさんが真摯に謝罪してきたので、一旦取りやめたけどね)。
で、届いたボルト、はっきりいって、別件でカインズホームに2回ほど行くことがあったので、カインズホームで買ったほうが安いし早い 気がした。これは俺のミス。何でもかんでもAmazonって言うのは避けないとね。
でも届いたので、早速これでマルチバーホルダー取り付けられるぜ!!
長さは少し短いけど、全然OKだと思う。無駄に長くても仕方がないので。それにもし短いことで問題が起こるなら、カインズホームで買ってくれば良い話だ。
というわけで、早速取り付けよう!
人知を超えた硬さ
Forza Siはハンドルポスト型だ。ハンドルポストのボルトの上からキャップがはまってる。これ、どうやって取るのかすごく調べまくったんだけど、なんてことはない、細いものでこじ開ければ良いらしい。
精密ドライバを恐る恐る入れてテコってみたら、超楽勝だった。そしてこれ、金属じゃなくてプラスティックなのね。知らなかった。
そして次に、ハンドルポストを留めてるボルトだ。これを外して、マルチバーを挟むように、別の長いボルトで締めて固定する。まずは外さないといけない。
死ぬほど硬い。
俺自身、このボルトを回転させるくらいの膂力は余裕であると思う。それは自信がある。しかし!その負荷がボルトにかかり、六角穴が舐めてしまうと大変なことになる。六角だった穴が丸くなってしまうのだ。そうなるとドリルで穴を開けて改めてネジ穴を彫り、そこに逆ネジを入れて回しながら引っ張り出すというクソ面倒なことになる。それだけは避けたい。
というわけでどうしたかというと、潤滑剤を少し流し込んでみた。
一家に必ず1本はあるであろう、クレ5-56だ。無いなら今すぐホームセンターに買いに行こう。バイクだけじゃなく色々役に立つ。
本当はラスペネでやりたかったけど、引っ越しの時に盗まれたのか、紛失してたので、2年くらい前に買っておいたのがこれ。
というわけで、ちょっとずつシュ!シュ!と流し込んで見る。溢れないように気をつける。溢れると汚れるから。
情報によると、潤滑剤を流し込んだ後しばらく時間が必要だと。たしかにぎっちり締まってるネジだったら、隙間に潤滑剤が入り込むのは時間かかりそうだね。
その間、所有してる六角レンチだとテコの威力が少ないと思い、長い六角レンチを買ってきた。サイズは6だ。
値段は900円程度。最後の1個だったので良かった。
強度も高いし、長さも長いし、これならテコの威力もでかいと思う。
ついでにシャフトも黒いものを買ってきた。残念ながらカラーは流石に扱ってなかったのでシルバーのままだけど、カラーはほとんど見えなくなるので気にしないことにした。デイトナさん、頼むから黒いカラーも扱ってくれよなぁ。
シルバーがマルチバーホルダー付属の部品。
いろいろ中身を組み合わせてみて、こんな感じになった。
で、両者を比べてみると一目瞭然。Forza Siはパイプが黒いから、やっぱりシルバーより黒が良いね。
人知を超えた俺
そしてすっかり暗くなってしまったが、クレ5-56も十分浸透したと思い、早速ボルトの取り外しを試みてみた。
精密ドライバでキャップを外し、購入したロング六角レンチをはめ込み、ハンドルを左手で持って固定し、レンチをグイ!グイ!グイ!と、瞬間的に力を込めつつ何度か回してみた。
左のボルトは、5回目くらいに『キッ!』と音を立てて緩んだ。そう、バイク用品って、締める時に最後思いっきり力入れて、『キッ!』って鳴らすんだよね。そうじゃないと振動で外れてきてしまうから。このボルトもそうやって留められてたんだなぁ、とか思いつつ、あともう一個あるので、ボルトは緩めるけど気は緩めないようにしないといけない。
そして右側のボルトは15回目くらいで『キッ!』と音をたてて緩んだ。ふぅ、諦めなくてよかった。
別にボルト外したからってハンドルがばらばらになるわけじゃない。何しろ4本あるうちの2本しか外してないし。
で、外した穴にカラーを2個設置する。設置といってもただ置くだけ。
このカラーは絶対に必要ってわけじゃないと思うんだけど、カラーなかったらハンドルポストが傷つくと思うんだよね。だから念のためスペーサーとしてカラーを使うという感じかな。
取り付けてみた
さて、夜になって自宅では暗すぎて撮影しにくくなったので、近所の駅に向かい、明るいところで撮影してみた。
まず、思いの外違和感がない。これはForza Siのパイプが黒いので、あまり細かいところがパッと見わかりにくいからだと思う。実際にはパイプの色とマルチバーの色は別の種類の黒なんだけど、それすら気にならないレベル。
ボルトも黒くしたので本当に馴染んでる感じ。
あと、実際にライトホルダーやスマートフォンホルダーを取り付けてみた感想だけど、マルチバーが若干、本当にほんの少し細いので、各ホルダー付属のラバー(板ゴム)だとフィット感が足りないかもしれない。ホームセンターなどで100円くらいで売ってるので、厚めのラバーを買ってきて切って使うとかしたほうがよいかも。
俺が持ってたスマートフォンホルダー付属のラバーをそのまま使うと、手でホルダーごと回転させることができてしまうくらいに締め付けが弱かった。走行中に角度が変わってしまう、いわゆる「おじぎ」になってしまう可能性も高い(最近のスマートフォンホルダーのラバーはもう少し分厚いみたいなので安心かな)。
それからマルチバーを取り付け、更にスマートフォンホルダーを取り付けると、スマートフォン自体がかなり顔に近づいてしまうのではないかという不安があったけど、Forza Z ABSの様に直接ハンドルに取り付けた場合に比べれば流石に顔に近づくけど、それほど違和感はなかった。むしろ夕方とか視界がぼやけがちな時間帯だと、近いほうが見やすいと思う。
ここらへんの問題は、最初からジョイント部分がスマートで薄いスマートフォンホルダーを使えば良い話なので、気になるようなら買い替えてもいいかも。
とは言え、薄いスマートフォンホルダーは、大抵四つ角固定のタイプで、場合によっては輪ゴムでスマートフォンを固定するタイプなどもある。現在使ってるスマートフォンホルダーは、左右で締め付ける挟み込みタイプなので、とにかくスマートフォンを置いたり外したりするのがすごく楽。このメリットは譲りたくないので、挟み込みタイプで薄いやつがあればいいんだけどね。
後始末
ハンドルポストのキャップ、外したボルトはしっかり保管しておかないといけない。小さいネームカードボックスなどを100円ショップで購入し、メットインに入れておいても良いかも。
あと長い六角レンチだけど、これも車載道具ケースに入れておこうと思う。
それからマルチバーホルダーを取り付けることによって、HONDAのマークが見えなくなる。別途HONDAのエンブレムを購入し、マルチバーホルダーに取り付けるってアイデアもありかも。
というわけで、マルチバーホルダーの取り付けでした。