2018.09.14 ダウンロードリンク修正済み
2018.09.09 ダウンロードリンク修正済み
2017.10.27 ダウンロードリンク修正済み
はじめに
前回の続き。
今回は、レイチェルのヘアスタイルをクリスティに適用してみたりしてみようと思う。レイチェルは金髪で、クリスティは銀髪なので、テクスチャをいじって銀髪にする予定。
手順はこんな感じ。
- Archive Toolで髪型を抽出する
- Texture Toolでddsを抽出する
- Paint.NETでdds編集する
- Texture Toolで上書きする
Mod名 | 内容 |
---|---|
Archive Tool | DOA5LRのbinファイルの中身を管理 |
Texture Tool | TMC(L)からテクスチャを抽出、上書き |
Archive Toolは現在正式には配布されておらず、Link Reshuffleを使うケースが多いが、個人的にLink Reshuffleが余り好きではないので、Archive Toolを使う。
Texture Toolはテククチャ弄る人は必須なので、これも導入しておく。
テクスチャ(ddsファイル)をいじるのは、面倒なプラグイン導入などが一切不要な、Paint.NETを使う。すでにPhotoshopにddsプラグインを入れてる人なら、慣れ親しんだそのクソアプリを使うが良い。
GIMPでもいいけど、プラグインちゃんと入らないことも多いので、はっきりいってPaint.NET一択だと思ってる。
Archive Tool で髪型を抽出する
Archive Toolを起動する。
Open
ボタンからDOA5LRのインストールされたフォルダ(デフォルトだとC:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\Dead or Alive 5 Last Round
)にある、chara_common.bin
を選択する。
binファイルの中身が展開された状態でリストアップされるので、この中からレイチェルのデータを探す。面倒なので、右側のQuick Filter
にrachel
とタイプして検索する。
今回はまずレイチェルのデフォルトの髪型(アップにして結んでるスタイル)である001のみを抽出してみる。002はストレートヘアだ。これらはプレイしていればわかると思う。
というわけで、リストからRACHEL_HAIR_001.TMC
、RACHEL_HAIR_001.TMCL
にチェックを入れる。
もしどの髪型がどの番号なのかわからない場合、とりあえずすべてのHAIRを抽出したものを適当なフォルダに入れ、そのフォルダをまるごとLR Photo Studioで読み込んでプレビューしてみるとわかりやすい。
ウィンドウ右上の...
ボタンをクリックし、出力したい場所を選択する。今回はデスクトップにしてみた。
Extract Selected
ボタンをクリックすると、先程チェックを入れたTMC、TMCLファイルがデスクトップに書き出される。
念のためフォルダを作って中に入れておく。
Christie Rachel Hairs\Pony Tail
のようにフォルダを作り、中に2つとも入れた。
この時点でArchive Toolはもう使わないので終了してOK。
Texture ToolでDDSを抽出する
Texture Toolを起動する。
開く
ボタンで、デスクトップに作ったChristie Rachel Hairs\Pony Tail
にあるRACHEL_HAIR_001.TMC
を選択する。
TMCからテククチャ情報を読み込み、それぞれ別項目として表示してくれる。
この中から必要なテクスチャを選択し、ddsファイルとして保存する。
まずこのレイチェルのポニーテイルの場合、以下のIDをddsとして出力した。
ID | Use | In | タイプ | 幅 | 高さ | サイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 9 | TMCL | DXT5 | 256 | 256 | 87,536 |
2 | 9 | TMC | DXT5 | 256 | 512 | 174,928 |
5 | 8 | TMCL | DXT5 | 256 | 512 | 174,928 |
6 | 14 | TMCL | DXT5 | 256 | 256 | 87,536 |
10 | 11 | TMCL | DXT5 | 128 | 256 | 43,856 |
要するに見たまんまの色をしているものがテクスチャだ。
赤い奴、青いやつは、細かい凸凹や光の反射などを設定するファイルなので今回はスルーしてOK。
そして上記の5項目をそれぞれ右クリックしてメニューを表示し、書き出し
を行う。保存場所はTMCやTMCLファイルと同じ場所でOK。
Texture Toolはまだ使うので、このまま開いておくこと。
Paint.NETで編集する
Paint.NETを起動し、先の手順で抽出したテクスチャファイルTex_00.dds
を開く。
もし開くかレイヤとして追加するか聞かれたら、開く
を選ぶ。
あとはこのddsを好きなように編集すればOK。
この元になるレイチェルの髪型テクスチャは、クリスティの髪型テクスチャと輝度が似たような感じなので、今回は調整
→ 白黒
でグレースケールに変更するだけにしておいた。
キャラによっては色が暗すぎたりするので、その場合は他の調整をする必要があるかも。
特にレイファンの髪型をクリスティやレイチェルにそのままの色で当て込むと、妙な感じのモード系になってしまうので、それを楽しむのも一興だけど。
で、今回はこれでOKとする。
Ctrl
+ S
で保存する。構成の保存では、設定項目でDXT5(保管アルファ)
を選択しておく。先に抽出すべき表を載せたが、そこのタイプ
と同じモノを選択すればOK。
抽出したddsにそのまま上書きしてしまってOKだ。
同じようにして、抽出したすべてのddsを編集しておく。
Texture Toolで上書きする
Texture Toolに戻り、ID0を選択する。そして同じ0から抽出し、グレースケールにしたddsをそのままドラッグ&ドロップする。
上書きされたIDの行はWindows95の背景色みたいな緑色になる。
同じようにして、02、05、06、10もドラッグ&ドロップしておく。
すべてのテクスチャを上書きしたら、上書き保存
ボタンでTMC、TMCLファイルを上書きする。
そしたらもう、上書きしたTMCとTMCLだけをAutoLinkで読み込ませれば認識してくれる。
ファイル名に関して
髪型のファイルは特殊な扱いが出来る。
クリスティの01版のコスチューム(例えばAutoLink\CHRISTIE\01\
)に、コスチューム名と同じファイル名+.HAIR
をつけると、そのコスチュームを選択した場合に適用される髪型となる。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
AutoLink ┗ CHRISTIE ┗ 01 ┣ COSTUME_A.TMC ┣ COSTUME_A.TMCL ┣ COSTUME_B.TMC ┣ COSTUME_B.TMCL ┣ COSTUME_A.HAIR.TMC ← ┗ COSTUME_A.HAIR.TMCL ← |
上記の場合、COSTUME_Aを選択した場合のみ、COSTUME_A.HAIRが適用される。
01フォルダ内でファイル名の先頭に@
をつけると、01内でどのコスチュームを選択したとしても利用可能な髪型になる。この場合はファイル名はなんでも良い。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
AutoLink ┗ CHRISTIE ┗ 01 ┣ COSTUME_A.TMC ┣ COSTUME_A.TMCL ┣ COSTUME_B.TMC ┣ COSTUME_B.TMCL ┣ @MODHAIR.HAIR.TMC ← ┗ @MODHAIR.HAIR.TMCL ← |
上記の場合、COSTUME_AでもCOSTUME_Bでも、髪型選択部分で選択可能になる。
01フォルダではなく、CHRISTIEフォルダ内で@
を先頭につけたファイル名だと、どのコスチュームでも関係なく選択することができるようになる。
1 2 3 4 5 |
AutoLink ┗ CHRISTIE ┣ @MODHAIR.HAIR.TMC ← ┗ @MODHAIR.HAIR.TMCL ← |
おまけ




クリスティ用に作ったこれらのヘアModをここにおいておくので、よかったら使ってみてくだされ。